はじめての唐松岳は
震災のあった2011年に『山と溪谷社』さんと『日本山岳遺産基金』さんの
被災親子を応援する企画にご招待いただき訪れました
2011年唐松岳 ←クリック
北アルプスという憧れの場所にいるだけで満足
山小屋での食事や宿泊、参加者さんとの交流、娘と共に楽しめました
震災後およそ半年たっていましたが、まだまだ不安が続いていたので
非日常的な山旅のおかげで久しぶりに気持ちが震災から離れ
震災前のなんでもない ( 不安のない ) 時間を過ごすことができました
ただ、ひとつ残念なのは3日間全て雨やガスで
せっかくの絶景を目にすることができなかったこと
その後、唐松岳や八方尾根からの景色が気になりつつも
いつか訪れる機会に恵まれるだろうと漠然と思っていました
Oさんが11年前の私のブログを見ていて
見られなかった絶景を見に行こうと唐松岳山行を計画
休日と厳冬期の好天はなかなか重なりませんから
ギリギリまで予報をみて決行することに
2022-01-24
到着した八方尾根スキー場は曇り
ゴンドラとリフトを凍えながら乗り継いで八方池山荘へ
菊池哲男さんの写真集に『 鹿島槍・五竜岳 』というのがあったっけ
この山か~ すごいっ
雪煙が舞っている
明日はどうなることだろう
翌日の計画を確認し、早めに就寝
夜中に目覚めて窓を開けると
そこには月明かりに照らされた真っ白な白馬岳と輝く星空
深夜の絶景
もう寝ている場合ではない
天候が午後から崩れる心配もあったため元々早かった予定を
さらに早めて出発することに
ナイトハイク
月と真っ白な雪のおかげで周りの山々がよく見える
なんて素晴らしい景色なんだろう
唐松岳頂上山荘の上の稜線で朝陽を迎え360度の大展望を目で辿る
遠くに切絵のように浮かぶ富士山のシルエット
最も冷える時間帯
クリアな朝陽
白馬岳へ続く稜線と
迫力の斜面
立山と剱岳
そして、いよいよ唐松岳山頂へ
どちらを見ても
素晴らしい
2011年撮影、3日間で最も景色が見えた瞬間
この時はこれでも驚いた。嬉しかった
今回
山は11年前から何も変わらずそこにあり
訪れてみればまるで昨日のことのように感じるけれど
私の11年はあっという間だったのだろうか
剱岳を背景に白く色あせた山頂標識を眺めながら
変わっていくこと変わらないこと
時の流れを想う唐松岳でした
明るくなったので
さらに景色を楽しみます
そういえばこの日の朝は
下界でもマイナス10℃以下だった
唐松岳頂上山荘は冬眠中
こんな素晴らしい眺めだったんだね
今年の運、使い果たしてないかなぁ・・・